テンプレ情報
- タイトル:『嫉妬で剥いた指先』
- 内容:オープニングトーク
- 配信回:第566回(ラジオ放送第685回)
- 配信日:2018-10-14
- 放送日:2018-10-14
- 長さ:33:18
- メッセージテーマ:「食欲の秋」
- ゲスト:えなりかずき さん
内容
季節は秋めいてきたというお天気の話題に続いて、メイントークはもちろん先週(10月7日)放送の毎日放送・福島暢啓(のぶひろ)アナの代打の件へ。
先週の振り返り
(02:28~)
安住:さて、表面上の挨拶はこれぐらいにしておきまして・・・
中澤:おかえりなさい。
先々週(9月30日)はショッピング特番でお休み、先週(10月7日)は休暇取得で3週間ぶりのスタジオとなった安住。
安:皆さんお変わりありませんか?私はすっかり変わってしまいました。
少し日に焼けてかっこよく見えるというゆみタソ。いつものスケジュール(土曜夜から放送まで徹夜)が崩れて、実は今眠いという安住。日に焼けたのではなく、顔色が悪いだけ。スタジオの温度をグッと下げて、愛飲歴16年の「にんにく卵黄」を飲んで挑んでいると報告。
先週放送の感想をゆみタソに求める安住。福島アナはこの番組のことをよく研究して自然だったと振り返るゆみタソ。声が良く、農協の理事長ばりの落ち着きがすごかったという安住。ああいうスタイルの人は東京にはいないだろうと語る。
福島アナを評価すると同時に、福島アナを連れてきた自分を評価せよとの安住。実は福島アナと併せてスタッフへも商品券を自腹で用意していたと告白。思わぬ出費だったと落ち込む。
安:私と話し方似ていますでしょ?何となく「同じような材料で作った二人だな」という感じがしますよね?
中:そして、お行儀がいいんです。
ラジオ深夜便を10代から聴いているという14歳年下の落ち着きはなった福島アナに、自分の将来像を感じたという安住。落語、水墨画、戦前の歌謡曲などを嗜む福島アナの味わいは真似しようにもなかなかできないだろうと語る。
ピンチヒッターの位置づけに対して重箱の角をつつく安住。
安:本来は打席に入る人がチャンスなのにヒットを打ちそうにないから、変わりにバットを託されるのがピンチヒッターですよね。
もう一つ忘れてはならないのが、自分の変わりに将来を嘱望される若手にチャンスがまわるわけなので、自分としては居ても立ってもいられないという。実はドキドキして夏休みどころではなかったという安住。代打の福島アナがバカスカ打ちまくるのもそれはそれで困るという。
中:ほどよくね(笑)
「ホームラン性の当たりだが風に流されて大ファール」あたりを期待していたが、結果はヒットを連発した福島アナ。
安:ぶっ飛ばしてたよね!聴いてて嫌になっちゃった。
自分を慕ってくれる福島アナのことは可愛くてしかたないという安住。実は、福島アナは入社当時に東京の安住の元を訪れて、安住の著書について熱く語っていたのだという。
安:先週そういう話全然しないでしょ!クーーーーーっ!!任命責任とかいって。私のこと家主とか言っちゃって!
福島アナが自分を褒めるトークを期待していたが、彼はソロホームランを打つばかり。塁上にいる安住を全くホームに返さないという。
旅行中だった安住は帰国後にその放送を聞くつもりだったが、あまりに気が気でないためボスニア・ヘルツェゴビナのホテルで午前5時に放送を聴いたという安住。彼の話を聴いて嬉しさと嫉妬の気持が半々であったと語る。
そんな自分の乱気流のような混沌とした感情を鎮めるために、浴槽で手持ち無沙汰な安住は右手人差し指のささくれをイジり始めた。福島アナのトークの面白さに嫉妬して、気づけばその指の皮をベロベロ剥いてしまっていた・・・
安:人間て怖いね
その指の痛々しさにドン引きするゆみタソ。
この皮を大阪に送るという安住と、それを制するゆみタソ。
安:福島暢啓!これはお前の力が剥いた俺の皮だよ!
ボスニア・ヘルツェゴビナから指の皮を持ち帰ってきたのかと指摘するゆみタソ。
安:皆さん3週間空いたのでお忘れになってましたよね?私「ヤバイ人」でしたよ。
【参考】(福島アナの才能への)嫉妬で剥いた指先
#nichiten pic.twitter.com/U2LTJbKw0M
— TBSラジオ 安住紳一郎の日曜天国 (@nichiten954) October 14, 2018
おじいちゃん
ネット局の関係の話
(18:55~)
ここから、福島アナをTBSラジオに呼べたことが如何にすごいかを示すための長い前置きへ。
TBSと大阪・毎日放送(MBS)との関係性の紐解く安住。
大阪のMBSと名古屋のCBCは、1951年の同日に民放で最も早く開局した。TBSからすれば東京支社、大阪支社、名古屋支社という同列ではなく、MBSやCBCは兄貴格になるという。よって、MBSから来て頂くというのはTBSからすれば光栄なことだという。
系列局の複雑な仕組みについて、テレビをもとに説明。
読売新聞系列
親会社が読売新聞社。東京に日本テレビ、大阪に読売テレビ。
フジ産経グループ
東京にフジテレビ、日本放送、文化放送。大阪にラジオ大阪、関西テレビ。日本最大のメディア・コングロマリット。
上記2系列はわかりやすいが、テレ朝系、テレ東、TBSは複雑。
テレ朝系列
朝日新聞はもともと大阪が本社。初めて作ったテレビ局は大阪の朝日放送(ABC)。当時、東京にネット局はなし。
現在のテレビ朝日については、もともと東京にあった日本教育テレビ(NET)というチャンネルが母体となる。これは、東映、日本短波放送とその親会社である日経新聞、および旺文社が設立した。ちなみに、古舘伊知郎はNETで入社試験を受けたテレ朝一期生。その後、NETは朝日新聞に引き取られ、NETは全国朝日放送(テレビ朝日)として朝日新聞のテレビ東京キー局となる。
よって、現在も発祥の大阪ABCが兄貴格、テレ朝は後から出てきた金回りのいい子供という位置づけ。ABCのアナウンサーがテレ朝の番組のメインキャスターを張るというのもこのような事情からだという。
テレ東系列
テレビ東京は日経新聞のテレビ局という印象を持つ人が多いと思うが、元々は大阪のMBSや三菱商事、三井物産、東レなどの出資で設立した。そのため、MBSの当時の東京のネット局はテレ東であった。その後、テレ東は日経新聞と資本提携に至る。
つまり、TBSはMBSと最初からパートナーを組んでいたわけではない。
TBS系列
TBSは毎日新聞が作ったと思っている人がいるかもしれないが、実は関係はない。
以下、安住によるTBS評。
- 創立当初から生粋の所属先不明
- フラフラした放送局
- なんとなく全体の方針が見えない、何がやりたいのか分からないのが特徴
- なぜなら親がいないから
- 各個人に裁量が任されているのがいいところでもあり、よくわからない理由でもある
元々誰が作ったかと言うと、安定株主が存在しない放送局。そのため、系列を組む際に仲間がいなかった。全国放送というスタイルを取らなければ生き残れないとなった1958~1960年にかけて、系列局を作ったきっかけとなったのは1959年の皇太子(現・今上天皇)ご成婚パレード。当時、NHKだけでなく民放もこのようなビックイベントを中継したいと考えた。NHKに対峙するだけの体力がないために、機材調達などで連携したのが、TBS、大阪・ABC、名古屋・CBC、北海道・HBC、福岡・RKBの5局。そして、特に親会社の関係などはなく、この1つのイベントをきっかけにJNN系列が発足した。そのため、兄貴や弟といった関係性はもともと存在しない。
それ以来、TBSの大阪のパートナーはずっとABCだった。したがって、TBSが影響を受けている新聞社といえば(毎日新聞よりも)どちらかというと朝日新聞といえる。
その後、日本教育テレビ(NET)がテレビ朝日となり、朝日新聞系の東京キー局が誕生する。当然ABCはテレビ朝日とくっつくことになる。TBSは大阪のパートナーが不在となってしまったので、ある政治家の強引な手法によりMBSと一緒になったというのが、1975年の出来事。
(系列の解説おわり)
安:私が何を言おうとしているか分かりますか?そうです!TBSとMBSはそれほど仲良くありません。
一同:(笑)
MBSと一緒になった経緯など関係なく、TBSとしては「もともとご成婚パレード一緒にやったねぇ」と過去を懐かしむのはABCだという。つまり、MBSから福島アナが来てくれたのは大変なことだと語る安住。これが1つ目に大事なポイント。
2つ目。今上天皇が生前退位のご意向を示されたので、安住にとって今回の休暇が平成最後の夏休みとなった。よって、陛下のご成婚の際に誕生したTBSと大阪の放送局との連携について(ABCからMBSへの変化はあるにせよ)、平成の最後に今一度大阪と東京の放送局の連携で皆をアッと言わせたい、新しい時代の一角だけでも感じて欲しいというのが、放送局で働く安住&福島アナの野望であったそうだ。
中:そこまで(驚)!?
安:はい!皆さん3週間空いていたので忘れていましたね。私は「ヤバイ人」です。
大阪と東京の放送局の連携を楽しんでもらいたいという安住の粋な趣向であった。
メッセージコーナー『食欲の秋』
(29:18~)
安:我孫子市の「褒め言葉しかいらな、あっ!間違えた。福島君の真似をするんだった。
メッセージの送り主を紹介し終えた後、再度読み直す安住。
安:11年前の秋に私たち夫婦は結婚式を挙げましたという、我孫子市の「褒め言葉しかいらない」さんからのお便りです。
福島スタイルは、冒頭に軽く内容に触れた後、ラジオネームを紹介するという手法。
安:福島くんこうやってやってたよね!上手だなと思ったわ。メモしたわ。あぁ、そっか!最初の一行はこっちにつけてそうやって読むのね。
学生の頃から食べることが好きで友人からもよく食べるキャラクターとして認識されていた私ですが、式の当日は緊張のためか食欲もなく、ほとんど朝食を食べられないまま式場に向かいました。白無垢に着付けをしてもらい、挙式の前に夫や家族と写真撮影。ところが、和装になれていなかった私は鬘と帯の締め付けに気持ち悪くなってしまいました。(安:ねぇ。あれ、結構ギュウギュウに締めますものね。)これはもしかしたら空腹も関係しているのかもしれないと、式場の方に頼んで急遽おにぎりを作ってもらい式の直前に食べました。すっかり花嫁の登場待ちになってしまった参列者の控えの間では、式場の方から「新婦様は只今、おにぎりを食べていらっしゃいます。もう少々お待ち下さい。」とアナウンスがあったと後日友人より聞きました。私は式の最中に倒れないように、半ば無理矢理に食べていたのですが、私が食いしん坊だと知る友人は当然そうとは捉えてくれず、「さすがだわね!」と思ったそうです。それにしてもなぜ花嫁がおにぎりを食べていることを皆に知らせたのか、式場の方の正直な心持ちに恨めしい気持でいっぱいです。
中:ほんとですよ(笑)
今期のにち10オリジナルポストカードは、永山裕子先生の「醤油をかけた人生」。
1曲目のリクエストは加須市のカツカレーさんから。竹内まりや『もう一度』。
放送後記
【10月14日 中澤有美子 放送後記】 #nichiten pic.twitter.com/CaBHl0Jz41
— TBSラジオ 安住紳一郎の日曜天国 (@nichiten954) October 14, 2018
感想
素晴らしい。同業者ストーキングを恒とするあずみんの病的な嫉妬が炸裂しておった。
先週(10月7日)の放送を聴いて、福島アナってあずみんと同じ匂いがするのうとおじいちゃんも思うておったが、あずみん自身もやはり自分と同じ匂いを感じていたらしい。また、彼のトークの面白さにきっと悔しがっておるはずと思うたがこちらも大正解であった。
まぁこの嫉妬深さ故に彼がここまでの地位に上り詰めることができたのやも知れん。
ネット局の話は参考になった。ちなみに、下記の状態は通称『腸捻転』と呼ばれていたようじゃ。
【在京】ーーーーーーー【在阪】
TBSーーーーーーーーーABC
NET(現・テレ朝)ーーMBS
そして、福島アナの代打に隠された2つ目の意図におじいちゃんはグッときたぞ。
おじいちゃん
新しい年号になっても日天は末永く続けて欲しいのぅ。
終はり。