「終電間際の攻防戦線」実録レポート
(19:12〜)
忘年会シーズンで日々帰宅が遅くなるという二人。
若手は最後まで残れという暗黙のルールに従い、若手と40代のおじさんという世代分裂カラオケに参加したかりん。
そこで気付いたのは、おじさんの方が選曲が若いということ。
三代目 J SOUL BROTHERSに始まり、back number、スキマスイッチなど何れも最近のもので、かりんも知らない曲ばかり。
一方、1年目~3年目の若手女子は百恵ちゃん、プリンセス プリンセスなど昭和な選曲。
おっさんの若作りか何か知らないが、実世代と曲のセレクトが逆転しているという問題が発覚した。
若手は上司・先輩に合わせ、おじさんは若者に合わせ、合わせあった結果すれ違うという悲劇が起きているのではないかという二人の考察。
おじいちゃん
この悲劇を繰り返さないために二人が出した妙案は「縛る」こと。
「90年代縛りね」
「2000年代禁止ですよ」
といった具合。
最近、ここ2~3年の曲がよく分からないという二人。
ほのかはSpotifyなどで視聴するが、曲の年代を意識しないので最近の曲なのかどうかも分からないという。
聴いたことはあるけど、歌手や曲名が分からないのがほとんどだというかりん。
結局、カラオケで歌える=曲を予習しているというおじさんのマメさを讃える二人だった。
話は転じて、飲み会などからの「抜け方」の難しさについて。
飲み会であれば、「さようなら」と言うタイミング。
友達とのランチであれば、夕方から予定があるので「バイバイ」と言うタイミング。
かりんがその瀬戸際に難しさを感じるようになったのは、その別れ方がいつもそっけないと言われたことがきっかけだという。
か:「じゃあね」って言って、そのままもう見向きもしないみたな感じになっちゃう。
ほ:それはダメなんだよ。
ほのかが堂本剛から学んだテクニックを紹介。
「さよなら」と言ってテクテク歩いたあと、最後の曲がり角で、曲がる直前にもう一度振り返るというもの。
営業では「追いお辞儀」をするかりんだが、友達でそれをやると丁寧すぎて重いだろうという。
かといって、名残ゼロでさらっとしすぎる別れも考えものだといい、去り際のちょうど良さを思案する二人。
さらに、かりんに至っては、笑顔で別れを告げた後一人になるまでの間の笑顔をやめるタイミングについて悩んでいるらしい。
か:一人で笑ってる状態が一瞬起こるじゃん。
あれをすぐに真顔に切り替えると本当に笑ってなかったみたいになるから。
いつ切り替えよう?みたいな。
類似する問題として、立食パーティーのグループの輪をいかに抜けるか問題も存在する。
間違えて話が長い人の輪に入ってしまった場合、抜け時が分からない。
ほ:なんかさ独壇場(どくだんば)が生まれることあるよね。
その人の話をみんなで頷くみたいな。
おじいちゃん
恒例の抜け出し方としては下記の三択。
① ご飯を取りに行く
② トイレに行く
③ なんか蝶でも見つけたようにフーっといなくなる
店側から輪を抜け出すきっかけになるコンテンツを定期的に提供すればいいという他力本願のほのかによる提案。
―「ローストビーフが焼き上がりました」
みたいな。
何事も去り際は難しく、まだ経験が必要なゆとりっ娘たち。
か:終電間際の去り際もムズいなって思うことがあって……
先日の友達との悪趣味な行動を報告するかりん。
深夜に行われたその隠密行動とは……
『JR新宿駅東口に24時くらいに張り込んで、終電間際の男女の攻防を観察する会』
クリスマス前のこの時期は、まだ付き合っていない二人の帰る/帰らない事情、または男の見送り事情が興味深いのだという。
この件に関しては二人ともデートのあとには最後まで見届けて欲しいという。
か:あれ(見送り方)、愛情の度合いに比例すると思った。
彼女の姿が見えなくなった後も暫く心配そうに見届けている男がいる一方、
明らかにチャラそうな奴は速攻帰るのだというかりん研究員からの調査レポート。
ほ:それすごい発見じゃない?
この悪趣味会を実施後、自分のデートでも相手の見送り方が気になるようになってしまったというかりん。
ほ:ちょっと歩いて振り返ったときにいなかったらだいぶショックだよね。
でも怖くて見れない。
か:振り返っちゃうと「あいつチェックしたな」と思われるかなと思って振り返れないからさ…
結局分かんないまま終わる。
ほ:「チェックしたな」って思われないと思うけど(笑)
チェックするって概念たぶんないから、あっちには。
見届けの正解の時間とは?
全国の男性待望の追加調査報告が待たれる。
おじいちゃん
《つづく》「オバショット」?若者の写真論