【New】月刊ポッドキャスト新聞5月号

【レビュー】『メンテナンス論』|東京ポッド許可局(第289回)

「東京ポッド許可局」レビュー

テンプレ情報

  • タイトル:『メンテナンス論』
  • 放送回:第289回
  • 放送日:2019-10-08(24:00-25:00)
  • 配信日:2019-10-15
  • 長さ:23:11
  • 本日のキーワード:革靴/買い替えるか修理に出すか/ギター/車検/メガネ/使い捨てコンタクト/家/虫歯はなるときはなる派/未来の自分に投資/歯間ブラシ/いつまでも自分の歯でいたいじゃない/人間ドック/生存率/保険/夫婦/あたしたちエンターテイナー/

内容

タツオ:ちょっと大人になってメンテナンスに手間やお金をかけることって大事だと思い始めた

タツオの場合は例えば革靴。底がすり減ってきたときに、底の張替えをするのは結構なお金がかかる。そうやって1つのものを維持していくのは損した気分になるという。

プチ:でもいいモノを買ってそういうのを続けるっていうのはいい大人ですね。

車についても、車検や部品交換などのメンテナンスにかかる費用は取られる度に損した気分になるというタツオ。
マキタさんも、なるべく車にはお金はかけたくないと同意。でも安全に係るので仕方なくやっているという。最近はディーラーも過保護で、定期点検のお知らせが勝手に届くという。その点検は本当にいるのかとのタツオの指摘。最近6ヵ月点検を終えた直後に、車のトラブルに見舞われたマキタさんはディーラーに怒ったという。

続いて、マキタさんからメガネについて。最近いいメガネを買ったので、しょうがないからメンテナンスしているという。しかし、使い捨てでいられるものなら、使い捨てでいいとどこかで思っている節がある。コンタクトをしている人は消毒が面倒臭くなり使い捨てに流れる人が多いとタツオ。

結局、使い捨てにするのか維持していくのかの選択を常に迫られているというタツオ。車検の度に買い替える人もいるが、そういうことでもなく、大人になるというのはいいモノを買ったり、金額的には張らなくても思いやりのあるものを買って維持していくということなのではないかと語る。維持していくというのは子供の頃にはなかった観点だという。

話題は家へ。昔の家は瓦の吹き替えや畳などのメンテナンスに結構なお金がかかっていたのではとタツオ。マキタさんの近所には藁葺の家があったという。タイミングは分からないが、藁葺の吹き替え作業を見たのが嬉しかったという。経年劣化で真っ黒になる藁葺だが、張替えたては黄金色に見えるという。

それを必要経費とみるか無駄と思ってしまうかは人としての器が試されるのではというタツオ。

マキタ:僕はすごい試されてる気分あります。

マキタさんの場合どうしたってお金をかけなければならないのは楽器だそう。ワンシーズン終わったあとにメンテナンスに出すのは、それなりの投資をしている楽器を守るためには必要なので、必要経費と割り切っている。

:だけど、メガネには(メンテンナンス費用を)かけたくない・・・
:メガネだけどかけたくない(笑)

PKの場合、メガネは先回りしてメンテしているという。フレームが繊細なおしゃれメガネは、使い過ぎると緩んでくるので、緩む前にポンギ(六本木)のメガネ店へ締め直しに通っているという。

:それは普通だと思ってるの?
:まぁこのメガネ買ったから(笑)
:やっぱり値が張るものを買ったら維持しよう思えるか

PKからはパソコンについて。去年結構ないいPCを買ったPKだが、1年くらいで様子がおかしくなってしまったという。もっとPCの知識があれば、いろいろ自分でメンテナンスできるのではないかと後悔した。PCに頼っている現代において、PCを修理に出すというのは大変なことだと三人。いざ(修理が)必要になったときでは遅いという考えから、予防という意味でメンテナンスをするのだとタツオ。

話題は歯へ。

:私は虫歯はなる時はなる派だったんですけど
:それ全人類そうだよ

最近は毎年定期検診へ通うようになったというPK。それでも2~3ヵ月に一回通う人からすれば少ないという。マウスウォッシュをきちんと夜寝る前にやると、勝ち組の気がするというPK。

:わかるな~
未来の自分に投資してる感じがする
:いいね、いいね。意識高いね

奇遇にも最近歯間ブラシを使い始めたマキタさん。そんなにドヤ顔でいうことかねと笑うタツオ。さらには糸ようじも併用するというマキタさん。虫歯が基本的に無いマキタさんでも、3~4ヵ月に一回はクリーニングに通う。歯間ブラシと糸ようじのセルフケアでそのクリーニングの頻度を減らせるのではと目論むマキタさん。

セルフケアは気分がいいというマキタさん。今日のノルマを達成したぞという気分だと同意するPK。

:それだいぶ大人だわ。
:大人というかおっさんだからしょうがないんだけどね。いつまでも自分の歯でいたいじゃない

歯は時間とお金がかかるから大変だというPK。無くなったらどうしようもない歯は、ギターなんてもんじゃないと同意するマキタさん。

:結局なんかが起こってから手を打つのだと甘いんだよね。
:でも一方では多い。そういうことも多い。

しかし、タツオは歯が痛くなってからしか歯医者に通わないという。その時は先生に怒られるとわかってる。

:40超えた男が。

去年、人間ドックへいったタツオ。これも予防的な観点だという。本当にこの治療、この薬が必要なのかというのは、あくまで生存率が高くなるという車検的な意味合いなのだと認識しているタツオ。

:俺の6ヵ月点検みたいにザルの点検になってませんか?
:癌もなる時はなるよ。
:いつも思うんですけど、人間ドックを丁寧にやって結果が出てその次の日癌が発生したらどうするんですか?
:どうするんですか?ザルでしょあれも。

タツオによる、癌の解説に黙るマキタさんとPK。人間ドックにはいったことがないPKに対して、行くことを勧めるタツオ。一方、人間ドックには行ってたというマキタさん。

:でもザルドックでしょ?
:よろしくザルドックですよ。

結局ちゃんと検査すると結構なお金がかかるとうマキタさん。ポイントはそこだよというタツオ。PKとしては、これだけお金をかけたからという自己満足を買うためだと理解しているという。

:そしたら、皆さん。聞くけど老後のお金とかどう考えてる?
:(笑)
:何にも考えてない。ほんとそれ!
:俺たち会社員じゃないよ。勤め人じゃないよ。積み上げてきたものなんて無いんですよ。
:俺中学生だったら「それな!」って言ってるよ。

最近25歳の女性マネージャーに、保険について相談されたマキタさん。保険の種類が多すぎて選べないが、こういう業界に身を置く以上、自分の身は自分で守るために保険に入りたいとのでアドバイスが欲しいという。

:聞く人間違ってるよ。
:そうなんだよ!
:そこまでしっかり25で考えてて、なんでマキタさんに聞いちゃうの?マキタさんというか俺らに聞いちゃうの?

そのことをつい最近考え始めたので、その質問には答えられないとマネージャーに白状したマキタさん。結局保険はギャンブルだから、自分たちは病気のリスクがあがった年齢になって高い掛け金をベットしようとしている状態だと語る三人。

:そんなこと知ったの最近だからね!

保険もそうだし、結局お金だというPK。よくわからないが言われるがまま最近資産運用に乗り出したPK。

:NISAとかやってやろうかなって。よくわかんないですけど。
:俺は国債を買おうかなと。
一同:(笑)
:俺たち成長したね。昔は「コクサイ」と言ったら国際プロレスしか思い浮かばなかったけど。

一人暮らしならまだいいが、家族がいるとそれなりの維持費が必要だという。

タツオから、既婚者二人に対して夫婦関係の維持に勤めていると労いの言葉。マキタさんは、それ(結婚生活の維持)でメンテナンスの観点を学んだという。タツオは、マキタさんから聞いた「結婚生活は努力しないと維持できない」という話に納得したという。

この放送をかみさんに聞かれることが一番怖い。「なんにもメンテナンスしてねぇじゃねぇか」って。

メンテナンスとして奥さんに認識されなくても、ちゃんと点検はしているというマキタさん。PKも分かるよと共感。

:そうは言ってもあたしたちエンターテイナーですから。ここでいう話と家庭の話、イコールにしてもらったら困る。

急に必死になる既婚者二人。先程の老後の話も家庭でする話はニュアンスが異なるというPK(家庭ではもっとえげつない)。

結婚記念日や誕生日をお祝いするのもメンテナンス的な発想だというタツオ。その通りとマキタさん。ちょっとザワザワするぞというPK。

マキタさんが記念日について語る。子供が生まれた(誕生日)のは、結婚記念日があるからであって、さらに遡れば両親が出会った記念日があるからだという。

ある時、長期出張から帰ったマキタさんは、家族がガタガタしていることに気づいた。

:もう破綻しかかっていたんだ(笑)
:ちょっとねぇ。これはあんまり聞かれたくない。

奥さんの大変さを鑑みて、ガタつきが発生したのは仕方がないと反省したマキタさんは、そのガタつきを修正するために、まず家族で肉を食いにいったという。肉とはイベントになるのだと語るマキタさん。

:世代を超えて愛されているもの、それが肉

イベントもメンテンナンスになるということを家族を通して学んだというマキタさん。

実はそのイベントにもちょっとした裏話が。ちょっと肉食いにいこうかぐらいの感覚で、肉の詳しい人に案内された店は六本木の吹き抜けのステーキハウス。二階から降りてきた店員は金バッチをつけており、店内には森喜朗が。席についてメニューをみるとビールが一杯2000円。会計はものすごい金額を取られたという。

:そんなつもりじゃなかったのに
:びっくりだね
:ドンキだね
三人:ホントのびっくりドンキー
:頭を鈍器で殴られたみたいな

家族旅行なんかを見ても、世のお父さんたちはメンテナンスに滅茶苦茶時間とお金をかけていると感じるタツオ。

最後は人間ドッグの話を蒸し返しておわり。

感想

タイトルを聞いた瞬間グッときた回。内容も予想通りで満足じゃった。

今回取り上げられたメンテナンスを要するものはある程度カテゴリ分けできるかのぅ。

  • モノ:革靴、楽器、車、メガネ、家
  • 健康:歯、人間ドック、ジム
  • 人間関係・将来:保険、資産運用、老後の蓄え、夫婦、家族

モノについていえば、おじいちゃんも30代を超えてからはいいモノを買ってメンテナンスしながら長く使いたいという嗜好に変わってきたのぅ。今回取り上げられたモノで言えば、革製品は好きじゃ。経年変化で味が出てくるものを楽しんでおる。革靴はクリームを塗ってメンテナンスするし、ブーツをオールソールに出したりもする。これは専ら靴が好きということが理由だと思う。逆に車は興味がないので、洗車もほとんどしない。単なる移動手段じゃ。

メガネもかけておる。こちらについてはいいメガネも何本か奮発して買ったことはあるんじゃがあまり登場機会がなく、結局JINSの数千円のものを買い回しておる。なんたる貧乏性よ。スポーツをする時はコンタクトもするが、安いものは目が乾燥してならん。消耗品だが快適性を重視して、ちょっといいモノを使っておる。

年齢を重ねて思うてきたことは、日常の消耗品こそケチらずちょっといいモノを使いQOLを上げた方が日々の暮らしの満足度が高いということじゃ。例えば、トイレットペーパー、シャンプーなどのソープ類、掃除用具、食器、タオル、下着・肌着の類。

健康についても、歯の検診・クリーニング、人間ドック・健康診断、持病の通院はメンテナンスという意味合いで通っておる。また、外見についても恐らく年齢に比例してメンテナンスという意識の重要性が増してくると思う。無理をして若作りをせいという意味ではなく、人に不快感を与えないための最低限の努めとしてのメンテナンスじゃ。

そして、タツオがマキタさんから学んだ「結婚生活は努力しないと維持できない」という話。これは非常に重要じゃ。

結婚したからといって、夫婦の関係を自明視してはいかん。日本人の男性によくある「釣った魚に餌をやらない」問題じゃな。昔はおじいちゃんも欧米の映画などを見て、夫婦や親子でのスキンシップや会話に違和感を覚えておったが、彼らはその関係性の維持に自覚的なんじゃと分かってきた。もちろん夫婦に限らず、カップル、友人、親子などあらゆる関係について、それを実りあるものにするためには形式的な関係の上にあぐらをかかず、つながりを維持する努力が必要じゃ。

離婚=悪という暗黙の枷により辛うじて維持されていた親世代のメンテナンスを欠いた関係性を見て育った、最早その枷が存在しない時代に結婚したその子世代たちは、ちょっとしたトラブルでの修復方法を知らず簡単に離婚に至ってしまうのやも知れん。

タツオもマキタさんという良き師からそれを学べてよかったのぅ。ところでタツオはまだ結婚せんのか?

 

終はり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。