【New】月刊ポッドキャスト新聞10月号

【Podcast】「ポッドキャスト」とは?

ポッドキャストとは?

こんちわ。おじいちゃん(@podogchan)です。

皆さんポッドキャストってご存知?

このページに辿り着いたということは、その意味を知りたいと思っている方が多いと思います。
これから、わたくしが愛するポッドキャストについて、その意味から聴き方まで正に“ジジイでも分かる”ように解説します。

3行でわかる“ポッドキャスト”とは?

面倒くさい説明は省いて、まずは「ポッドキャスト」とは何たるかについて抑えておきたいポイントを3つだけ。

ポッドキャストとは?
  1. ポッドキャストとは、インターネットを利用して音声コンテンツを楽しめる仕組みである!
  2. ポッドキャストは、誰でも番組を持つことができ、誰でも無料で聴くことができる!
  3. ポッドキャストは、漫画の単行本のようなストック型メディアである!

では少々補足を。

インターネットを利用して音声コンテンツを楽しめる仕組み

皆さんが、誰かの作った面白い創作物(コンテンツ)を楽しむ仕組みは世の中に沢山あります。

誰かの作った物語を楽しむなら、書籍で。
ニュースを読むなら新聞で。
これは文字(テキスト)がメイン。

誰かのトークや音楽を楽しむなら、ラジオで。
これは音声がメイン。

誰かの芝居やバラエティーを楽しむなら、テレビや映画館で。
これは映像がメイン。

これらを作成・発信するメディア(媒体)には、巨大な資本や権利が必要で、従来は一握りの立場の人しかその椅子に座ることができませんでしたが、現在はテキスト、音声、動画あらゆる種類のコンテンツがインターネット技術を元にしたメディアたちへと代替されています。

テキストならブログ、動画ならYouTube。
個人が手軽に情報発信できる仕組みが普及しています。

そしてインターネットで音声コンテンツを発信できるのが仕組みのひとつがポッドキャスト
そのためよく「インターネットラジオ」など例えられたりします。

誰でも番組を持つことができる&誰でも無料で聴ける

リスナー側

ポッドキャストを聴く側(リスナー側)で楽しむのに必要なものは下の2つだけ。

  • インターネットの接続環境
  • 音声を再生するデバイス(パソコンやスマートフォン)

新聞や雑誌を購読する場合と違って、コンテンツ自体を楽しむのに基本的にお金はかかりません。
(※有料での提供を行っている番組もあります)

配信者側

ラジオ番組を作って世の人に聴いてもらうには、従来、電波を発信できる「権利」が必要でした。

ポッドキャストを配信するのに権利は必要ありません。
誰でも番組を持って、自分の意見や面白いと思うことを発信できます。

録音機材や相応の知識は必要になりますが、個人が発信できるハードルは日々下がっています。

ちなみにポッドキャストを配信する人をポッドキャスター(Podcaster)と呼びます。

ストック型メディア

「ストック」とかまたカタカナ語を出してきた…と思われそうですが、概念として分かりやすいので用いています。
対となる言葉は「フロー」です。

ストックは「蓄積」されるもの、フローは「流れていく」ものです。

例えば、新聞は完全にフロー型、書籍はストック型。
同じマンガでも週刊誌はフロー寄り(読んだらそのうち捨てますね)、単行本は本棚にズラッと並べるストック型。
SNSで言うと、Twitterはフロー型の代表格、Instagramは両面の性質がありますがストック型の傾向が強いです。

そして、インターネットメディアの特徴は従来フロー型だったものがストック型になること。

チラシの裏に書いた一人言もブログとしてストックされ、テレビ放送で流れていった番組は、YouTubeでストックされ、昔聴いた懐かしのラジオ番組も、Podcastならあなたのパソコンやスマホからいつでもストックされたものが利用できます。

例えば、番組の歴史が10年以上、過去回(アーカイブ)が1000回を超える番組もあります。

リスナーとしてなら、一生付き合えるお気に入り番組と出会えるかも。
配信者(ポッドキャスター)としてなら、一生続けれれるライフログになるかも。

好きなアーティストのアルバムを揃えるように、好きな番組のアーカイブ音声を揃えてみてはいかがでしょう。

「ポッドキャスト」という名前の由来は?

Appleのミュージックプレーヤー「iPod」と放送を意味する「Broadcast」を組み合わせた造語とされています。

公に登場したのは2004年2月、ジャーナリストのBen Hammersley氏がイギリスの日刊新聞『The Guardian』に寄せた記事中で、新しいテクノロジーの呼び方として使用したとされています。(正式な名付け親は不明)

With the benefit of hindsight, it all seems quite obvious. MP3 players, like Apple’s iPod, in many pockets, audio production software cheap or free, and weblogging an established part of the internet; all the ingredients are there for a new boom in amateur radio.

But what to call it? Audioblogging? Podcasting? GuerillaMedia?

Audible revolution | The Guardian

2005年に辞書(New Oxford American Dictionary)に登録された。

ポッドキャストの歴史

ポッドキャストの歴史を簡単に紹介します。
ポッドキャストの普及に深く関わっているのでAppleの関連する出来事もあわせて紹介します。

よくある誤解

ちなみに、ポッドキャストはよくAppleが開発したサービスだと誤解されがちだが、Appleはポットキャスト自体の開発には何ら関与していません。
(Apple did not do anything to develop the podcast itself)

2001年11月
iPod発売
  • 初代iPodがAppleから発売される。
2003年9月
初めての音声フィード
  • Christopher Lydon氏のブログにて、インタビューのMP3音源が初めてRSSフィードとしてリリースされる。
  • 同氏が手がける『Radio Open Source』は現在も続く最古のPodcast番組。
2005年2月
日本での配信サービスの一般提供開始
  • 日本でもブログ・ポータルサイトのSeesaa BLOGやケロログ(2016年12月サービス停止)が相次いでポッドキャスト配信サービスを一般ユーザに提供し始める。
2005年6月
iTunesに機能追加
  • Appleの音楽再生ソフトであるiTunesがポッドキャスト・アグリゲータ(統合サービス提供者)としての機能を提供した。
  • iTunes ver 4.9~
  • 同時に、iTunes Music Storeで3,000番組からなるPodcastのディレクトリを公開。
2007年6月
初代iPhone発売
  • Appleより初代iPhone(iPhone 2G)が発売される。
  • 当時のPodcastはミュージックプレイヤーアプリにおいて再生されていた。
2012年6月
iOSのPodcast専用アプリがリリース
  • Appleより、ポッドキャスト専用iOSアプリ、そのものズバリな「Podcast」がリリースされる。
  • 対応はiOS 5.1以上。
ポッドキャストと関わりが深い人物
  • ケヴィン・マークス (Kevin Marks)
    ソフトウェア・エンジニア、ブロガー。
    RSS付属のオーディオファイルをダウンロードし、それらをiTunesミュージックプレーヤーに転送し、iPodに同期させるプログラムを作成(2003年10月BloggerCon)。
  • アダム・カリー (Adam Curry)
    MTVの元VJ、IT起業家。
    MP3ファイルをiTunesに移動するRSS-to-iPodスクリプト(iPodder)を提供。
    その功績から ‘Podfather’と呼ばれる。
  • クリストファー・ライドン(Christopher Lydon)
    New York Timesの元ジャーナリスト、作家。
    最古のPodcast番組『Radio Open Source』を手がける。
  • デイブ・ウィナー (Dave Winer)
    ソフトウェア開発者。
    RSSフォーマットの作者。
  • リッキー・ジャーヴェイス(Ricky Gervais)
    コメディアン。
    2005年末にPodcastを開始。『The Ricky Gervais Show』の最初のリリースから2か月以内に450万ダウンロードを超えギネスブックに登録される。
  • アダムキャロラ(Adam Carolla)
    コメディアン、ラジオテレビパーソナリティ。
    2009年3月に開始された自身が手がける番組『Adam Carolla Show』が、2011年3月までに5960万件のダウンロードを記録。Ricky Gervaisのこれまでの世界記録を更新した。

どのくらい人がポッドキャストを聴いているの?

ポッドキャストって日本ではあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、果たしてどれくらいの人が利用しているサービスなのでしょうか?

Edison Researchによる直近、2018年の調査結果を紹介します。
調査対象は12歳以上のアメリカ人です(n=2000)。
そのうち、

  • 「ポッドキャスト」という言葉を知っていると回答した割合は…64%
  • これまでポッドキャストを聞いたことがある割合は…44%
    これは人口にして約1億2,400万人に相当します。
  • ここ1ヶ月間でポッドキャストを聞いている割合は…26%
    これは人口にして約7,200万人に相当します。

ということで、海外ではそこまでド・マイナーなメディアではありません。
むしろかなり広く認知されていると言えます。

一方、日本に目を向けると上位のような統計調査は見当たりません。
しかし、体感的にはこれまでポッドキャストを聴いたことがある人は1割もいない気がいます。
「ポッドキャスト」という言葉を知っている人が1割程度という可能性すら…

いずれにせよ、アメリアと比較してまだまだ認知度が低いことは確実です。

おじいちゃん

そのうち日本でも確実に流行るとおじいちゃんは踏んでおります。

ポッドキャストの聴き方

いろいろな方法がありますが、下記の3つのポイントに分けて自分に合った聴き方を選んでください。

ポッドキャストの聴き方のポイント
  1. どうやって聴く?
    ブラウザ or 専用ソフト
  2. どのデバイスで聴く?
    パソコン or スマホ/MP3プレイヤー
  3. 音声は手元に残す?
    ストリーミング or ダウンロード

それぞれ、2通りの選択肢があるので、ざっくり8通りの聴き方が存在します。

「多いな」と思われそうですが、なんら難しいことはありませんので、まずは概要だけ把握しましょう

方法 デバイス 使用ソフト 再生 (No.)
【A】
ブラウザでサイトにアクセスする
パソコン ウェブブラウザ ストリーミング
ウェブブラウザ
→音楽再生ソフト
ダウンロード
スマホ ウェブブラウザ ストリーミング
ウェブブラウザ
→音楽再生ソフト
ダウンロード
【B】
専用アプリケーションソフトを使用する
パソコン iTunesなど ストリーミング
ダウンロード
スマホ スマホアプリ
Apple Podcastなど
ストリーミング
ダウンロード

先にストリーミングダウンロードの違いだけは把握しておきましょう。
※分かっている人は飛ばしてください。

ストリーミング(Streaming)再生

音声や動画データをインターネットに接続しながら再生する方法のこと。

再生するにはインターネット通信環境が必要で、再生中は常に通信量がかかります。
パソコンやスマートフォンの保存容量は必要ありません。

ダウンロード(Download)再生

音声や動画データを一旦パソコンやスマートフォンに保存したあと再生する方法のこと。

ダウンロードする際には、通信量がかかるが、一旦ダウンロードすればインターネット通信環境がなくてもコンテンツを再生でます。
パソコンやスマートフォンにデータを保存する容量が必要です。

ストリーミング再生 ダウンロード再生
データ通信量 再生中常に消費 ダウンロード時のみ消費
インターネット接続環境 再生中必要 再生中不要
※ダウンロード時のみ必要
データ保存容量 不要 必要

【A】ブラウザで番組サイトにアクセスして聴く

大別した方法の1つ目は、ウェブブラウザ(インターネットを閲覧するソルトウェア)で直接音声ファイルがあるサイトにアクセスし聴取する方法です。

YouTube(https://www.youtube.com/)にアクセスして動画を再生するのと全く同じイメージです。

有名なブラウザ
  • Internet Explorer(IE)
  • Microsoft Edge
  • Google Chrome
  • Safari
  • Firefox
  • Opera

例を説明します。

『Hapa 英会話』という人気の英語学習Podcast番組を聴く場合。

手順1
ブラウザで検索

ウェブブラウザを立ち上げ、GoogleやYahooなどの検索サービスを利用し番組名やキーワードで検索してみましょう。

【🔍Hapa 英会話】

手順2
番組ページにアクセス

検索結果の上位(おそらく一番上)に表示されるそれっぽいページをクリックしてみましょう。

『Hapa 英会話』は、https://hapaeikaiwa.com/ です。

手順3
Podcastのエピソードページにいく

番組のサイト構成によってことなりますが、『Hapa 英会話』の場合は【①Podcastのタグを選択】で配信エピソード一覧画面が出ます。
その後、【②聴きたいエピソードを選択】しエピソードのページに飛びます。

Podcastの聴き方【ブラウザ】

手順4-1
プレーヤーで再生する

再生画面です。

再生プレーヤーの左下の再生ボタンをクリックすると音声を聴取できます。
※(すでに説明した)ストリーミング再生です。

Podcastの聴き方【ブラウザ再生画面】

手順4-2
ダウンロード再生

音声ファイルを携帯音楽プレーヤーに入れて楽しみたい場合や、手元に保存しておきたい場合はファイルを一旦ダウンロードしましょう。

先程のと同じプレーヤー画面の右下【ダウンロード】を右クリック→「名前を付けてリンク先を保存」を選択でファイルをダウンロードします。
あとは、音楽再生ソフトでお楽しみください。

Podcastの聴き方【ブラウザでダウンロード】

 

MEMO

Podcastで配信される音声ファイルの形式はMP3(.mp3)というフォーマットのものが多いです。

パソコンの場合、WindowsメディアプレイヤーやiTunesなど、ほとんど全ての音楽再生ソフトが対応しています。
スマートフォンの場合でも、ほとんどの全ての音楽再生アプリが対応しています。

おじいちゃん

これで、先程の表のNo. ①~④を説明しましたぞ

【B】専用アプリケーションソフトを使用する

大別した方法の2つ目は、専用のアプリケーションソフトを使用する方法です。

ポッドキャストを頻繁に利用するならこちらの方法が断然便利です。

イメージとしては、先程の【A】の方法で紹介した番組サイトが更新されると自動的に最新情報が通知される、または自動でダウンロードされるアプリケーションソフトをパソコンやスマートフォンにインストールしてポッドキャストを楽しむ方法です。

※ここでは、ひとつひとつのソフトの使用方法の解説は長くなるので省略し、各デバイスでの定番のソフトの紹介をします。
(詳しい使用法は別記事を設けます)

パソコンで聴く場合

iTunes

iTunes

ダウンロードする

定番はやはりAppleのiTunesです。
Mac、Windows両方ともカバーされています。

◎最新ver. 12.8(2019年2月)

[※※詳細記事準備中※※]

iPhoneで聴く場合

Apple Podcasts

Apple Podcasts

ダウンロードする

iPhoneの場合は、iOSに標準搭載のポッドキャストアプリを使う人が多いしょう。
現在、購読可能な番組数も一番多い配信プラットフォームです。

iPhone、iPad、iPod touch、iOSを搭載した全てのデバイスで利用可能です。

[※※詳細記事準備中※※]

Spotify

Spotifyアプリ

ダウンロードする

音楽ストリーミングサービスで有名なSpotify(スポティファイ)。
実はポッドキャストにもこれから注力していくみたいです。

標準のApple Podcastsより使いやすいとの評判も聴きます。
これから登録番組もどんどん増えてくるでしょう。

Spotify、GimletとAnchorを買収Spotify、ポッドキャスト関連企業GimletとAnchorを買収 [※※詳細記事準備中※※]

Androidで聴く場合

Google ポッドキャスト

Googleポッドキャスト

ダウンロードする

iOSに対して、Androidの場合はこれまで標準アプリがなかったですが、2018年6月についに本家Googleからポッドキャストアプリがリリースされました。

まだ決して多機能とは言えませんが、これからアンドロイド端末の標準ポッドキャストアプリになっていくはずです。

[※※詳細記事準備中※※]

Spotify

Spotifyアプリ

ダウンロードする

先程、iPhoneにて説明しましたが、もちろんAndroid用アプリも用意されています。

OSの垣根を飛び越えて、ポッドキャストのデファクトスタンダード(事実上の標準)アプリになる可能性も十分です。

[※※詳細記事準備中※※]

そのほか、有名所でいうと、

  • CastBox
  • Podcast & Radio Addict

あたりを使っている人が多いです。
いろいろ使ってみて便利なものを選びましょう。

終わり。

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