【New】月刊ポッドキャスト新聞10月号

【書き起こし】元旦特番 MBSラジオ『次は~新福島!』 安住紳一郎✕福島暢啓 新春スペシャル対談【3万字】

新春パイセンSP!安住紳一郎とガチ対談!

古舘伊知郎の影響

古舘伊知郎
via 古舘プロジェクト

福島:大スター。不勉強で…そうですか。その方に影響を受けて。
じゃあ今の安住さんのトークの基本は木村洋二さんからですか?

安住:そうね。木村洋二さんの影響、それから皆さんご存知の古舘伊知郎さん。あとは弊局の先輩の久米宏。あとは松下賢次。あと初田啓介。このへんの先輩の影響を強く受けてますね。

福島:古舘さんは、まず最初の出会いっていうのはどっかで覚えてますか?

安住:ええと、学生の頃に古舘さんがトークライブやってましてね。アナウンサーでトークライブって随分変わったことしてるなと思って。まぁ当時から既に有名だったんですけど。行ったらやっぱり3時間半くらいずーっと喋ってました。びっくりしましたね。

福島:へぇ~、どんなこと喋ってたんですか?

安住:いや、もう本当に最近気になることから難しいこと、あるいは仏教に関することとか、人間の脳に関することとか。あとは亡くなってしまったお姉さんのこととか。あるいはアナウンサーらしい、ちょっとこう何て言うんですかね、早口で捲し立てるような、そういう演目があったりとかして。

福島:へぇ~。それを学生の時に見に行ったってことは、もう既にそういう方向には心は向いてますよね?

安住:そうだね。向いてるね、もうね。

福島:そうですよね。1対多、400人以上に対する喋りというものにすごく意識は向いてる感じはしますけど。

安住:そうだね。

福島:その古舘さんの影響を受けているアナウンサーって今たぶん全国的にめちゃくちゃ多いと思うんですけど。

安住:いや、もう私たちの世代で古舘さんの影響を受けていないアナウンサーはいない。

福島:いないですよね。

安住:「古舘さんのようになりたい」、「古舘さんのようにはやるまい」っていう両方の影響を含めるとほぼ全員じゃないですか。

福島:そうですよね。古舘さんの実況のスタイルっていうのは今スタンダードになってるでしょう?

安住:そう。25年くらい前の古舘さんの実況を思い出すと、すごかったなぁというふうに思うんだけれど、実際にテープ取り寄せて聴いてみると「えっ?普通の感じするよな」って思っちゃうんですよね。それは何故かっていうと今もうほとんど古舘さんの真似をしている人だらけになってるんで、特に25年前の古舘さんの実況を聴いたとしても新しさを感じないんですよ。それくらい影響力があった。

福島:だから本当にエポックメイキングというか、そのフォーマットを作ったということですよね。
古舘さんのすごさは何だと思いますか?

安住:やっぱり知識と勉強の量と、あとは自分に酔いながらも話を、実況をまとめていく感じ。あの能力はやっぱり突出していると思いますね。

福島:安住さんもそういうところは真似しようとしたりします?

安住:いやぁ~古舘さんの真似は出来ないですし…う~ん、でもなるべくよいところは盗みたいないうふうにと思ってますね。

福島:はぁ、そうですか。立川談志さんがね、あの人が自分がいいと思う芸人をまとめた本っていうのがあるんですけど、100人ぐらいだったかな、まとめている本があって。そこに古舘伊知郎の名前が出てきて、この人が新しい芸を確立するはずだっていうようなことを言ってて、「あっ、正に今そういう状況だな」っていうふうには思うんですけど。ご自身も今放送をやるなかで「あっ、今古舘さんになったな」って思う時っていうのはどこかであったりするんですか?

安住:やっぱり決められた時間の中で捲し立てていって、スピードを弱から強に上げて、弱に落として時間きっちりに収める感じはやっぱり古舘さんの影響だなと思って。そこがやっぱりなんか「あっ!」みたいな。「自分の中の古舘さんが出たな」っていうふうには思う時ありますが。あんまり今はやらないですけどね。

福島:うっかり出ちゃうんですかね?

安住:うっかり出る時ありますけれど、でもあんまり評判よくないからやらないようにしてるけど(笑)

福島:評判よくないんですか?

安住:評判よくないね。私のね早口はあんまりよくない…

福島:えぇ、そうなんですか?

安住:そう…

福島:はぁ…安住さんってどちらかというと、間を取るけど早口っていう印象なんですけど。

安住:そう。私はそう。だから古舘さんに敵わないなと思ったんで、自分は間取るしかないなと思ったんで、変な間をよく取る癖がありますね。

久米宏の影響

久米宏
via TBSラジオ

福島:久米さんなんかはどうですか?

安住:久米さんはやっぱり東京のアナウンサーの良さで。まぁ東京の、ちょっとその、なんて言うかな、軽妙洒脱でありながらも、こうちょっと斜に構えたお茶目な感じの早口が久米さんの特徴なんですよね。だから古舘さんとはまた違う。

福島:はぁ、なるほど。久米さんの影響もあるということでしたよね?

安住:はい。

福島:それはどういうところですか?

安住:久米さんの影響があるのは、久米さんはねちょっとやっぱりね、質問に対してまっすぐ答えない。ちょっと斜めに入った切り口でザッと進んでって、それでちょっと最後に意地悪な球を投げ返すっていうやり方は、TBSのアナウンサーは比較的久米さんの影響を受けてると思います。

福島:はぁ~そうですか!あれ久米さんなんですね。

安住:そう。

福島:TBSのアナウンサーの皆さんのロケなんかの進め方とか、インタビューの仕方なんか見てると、なんていうか…ちょっと…

安住:そう。ちょっとね、意地悪にまとめないと落ち着かないっていう(笑)

福島:みんな体を斜めにして喋るじゃないですか。正対したりとかあまりしないから。「あれなんだろうな?」と思ったんですけど、久米さんがその元祖なんですね。

安住:そうね。久米さんの影響が多いと思いますね。

福島:はぁ~そうですか。そういう先輩方のいろんな芸というのは、芸というのかどうか分かりませんけど、技術というのはやはり常に観察して自発的に勉強していったっていう感じですか?

安住:そう。まぁ結局優秀な先輩いるとね、周りの人がその先輩のことを褒めたりするし、「あのように出来ませんか?」っていう注文の仕方があるからどうしてもそうなっていくよね。

福島:何かメモを取ったりとか?

安住:そこまで「勉強」って感じじゃないけど、やっぱり体感的なものと、まぁ現場で気に入られようとする必死さからどうしてもそういうふうになっちゃうよね(笑)

福島:そうですか(笑)なんか、そのやっぱりね、放送を見てて東京のアナウンサーの人たちってすごくこう、何て言いますか「大変そうだな」って思いながら見るんですよ。

安住:そう?

福島:そんなことないですか?

安住:いやいやいや、MBSのアナウンサーとかも大変でしょう。

福島:いやいや、そんなことないですよ。

安住:本当?

福島:ぼんやりしてたらそれなりに生きていけるんですけど。

安住:いやいやいや。

福島:東京のアナウンサーの人たちってなんかこう殺し合いそうな勢いを感じるんですけど。それは遠くから見ているからそう感じるだけなんですかね?

安住:あ、まぁ実際殺し合ってるかな。

福島:ハッハッハッ。刺しあってるんですか、多少は。

安住:わかんない。どうだろう…

福島:なんかこうお互いの仕事を取り合うとかそういうのがあるのかなとか思ったり。

安住:あとフリーランスの方もたくさんいるしね。

福島:それはどう思ってるんですか?例えばこう、地方から出てきてフリーランスになってくる人たちって脅威というか恐怖みないなのあるんですか?

安住:まぁ人にはよるけどね。

福島:皆が皆じゃないけど(笑)宮根さんとか…関西から東京に出て大成功した人っていったらやっぱり宮根さんのイメージが強いんですけど。

安住:そうね。

宮根誠司

福島:宮根さんはどういうふうに見てらっしゃるんですか?

安住:宮根さんはもう、大阪の皆さんが作りあげたね、なんかこうやっぱり、何ていうんですか、怒りをテーマにトークを盛り上げていく感じのやり方で。うん、いいんじゃないですか(笑)?

福島:東京はあんまり怒りをテーマにするというのはないんですかね?

安住:そうね。大阪は結構ね、あれですものね。「腹の立つこと」っていう話で随分といくもんね、やっぱりね。

福島:だいたいラジオでもテレビでも「怒りの雄叫び」とか、なんかこう「怒りの叫び」とかいうテーマで。メールテーマも「一喝してください」みたいなようなのが多かったりとかするんですけど。あんまり東京のラジオ聴いてたりすると、すごく何て言うか、牧歌的というか、朗らかで、柔らかで、どっちかというと季節でいうと「春」みたいな雰囲気のある放送が多いなと思うんですけど。
でも安住さんの放送は結構怒りを基準にして動く時ありますよね。

安住:フフフ(笑)ちょっと私自身がね、そういうおばさんみたいなところがあるから、比較的そういう傾向あるかも知れないね。

福島:放送にいっぱい出る人ってなんかおばさんみたいな人多いですね。

安住:基本やっぱりあれよ。人が饒舌になるのは不満があったりとか、怒りがある時しか饒舌にならないもんね。ホテルチェックアウトして、「ホテルの部屋がすごく快適でした」って言ってホテルマンにあんまり話しかけないもんね。

福島:ハハハ(笑)

安住:ところが、「いやぁ、お湯が出ないよ!」とかさ、「どうしてあんな空調になってんの?風が強い!」とかさ「隣の部屋が煩かった」みたいな、そういうクレームがある時は饒舌になるからね、やっぱりね。

福島:ハハハ(笑)

《続く》『日曜天国』のオープニングトークのネタは?

1 COMMENT

匿名希望

この回、濃かったですね。とても面白かった。そして今日はこのラジオがヤバイの特番ですね!

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