にち10のトークネタ
via TBSラジオ
福島:結構じゃあ、喋るネタ探しというか、ラジオって結構長時間安住さん喋ってらっしゃるじゃないですか。特に『日曜天国』という番組は冒頭30分ぐらいは安住さんのおひとり喋りでしょ?
安住:ハハハ(笑)そう。
福島:で、そのなかのテーマでいうと「地方で体験した珍しい出来事」とか、それから「時節柄の話」、それに加えて「ちょっと最近あった腹の立つこと」っていうのがひとつあるかなって気がしてるんですけど。意図的にそれを一生懸命探してるっていうところありますか?
安住:いやぁ…最初の頃は、なんかこう「探そう」っていう気持ちがあったかもしれないけど、「探そう」っていう感じになってくるとね、聴いてる方も「なんかわざわざ探してるな」っていう冷めた感じになるので。
福島:わかってきますものね。
安住:そうですね。だから、話すことないときは「ない!」って言って、私もね、すぐ曲にいっちゃたりしますから。
福島:ハハハ(笑)
安住:それについてもね、「プロとしてどうなんだ?」という意見もあるなかで…
福島:意見あるんですか(笑)?
安住:あります。あるなかですけども、私は別に、ねぇ(笑)芸人さんではないから。ない時は「ない!」って言って割り切っちゃう!
福島:へぇ~。でもご自身の喋りっていうのは、強みは何だと思いますか?
安住:なんだろう?別に特に自分自身では感じるところないけれど。
福島:えぇ。なんだと言われますか?
安住:なんだろう?分からない。あんまり聞いたことないけど(笑)
福島:あ、そうですか。自分で自分のオンエアって聴くんですか?
安住:聴く。
福島:見もしますか?
安住:気分のいい時はね。全部は聴かないと思う。
福島:そうですか。聴いて、どうするんですか?それを反省するっていうか。
安住:うん、いろんな人の気持になって聴き直してみて「これは俺のことをよく知っている人以外はつまらないだろうな」とか思う時もあるし、あとは「こんなに憂鬱な人の話を初対面で誰も聴きたくないだろうな」なんて思う時もあるし。う~ん…「これはどんな立場の人が聴いてもたぶん楽しく聴けた話だからよかったな」っていうふうに思う時もあるし。
まぁなるべく、不必要に人を傷つけたくないなとは常に考えているんだけど。ただまぁどうしてもね、やっぱり本当のこと言うと少し敵に回してしまう人もいるっていうのが現実だから。そこはまぁ、「全体のためを思って今回は仕方ない」っていうふうに気持ちをまとめたりとか。・・・ごめんお正月から。
福島:いえいえ(笑)
安住:ごめんね。お正月の放送なのに、これ年末に録ってるからちょっと暗くなりがちだよぉ~。
福島:ハハハ(笑)
安住:収録のスケジュールがやっぱりおかしいよ。
福島:すみませんね(笑)
安住:もっと賑やかにいかなきゃいけないんじゃないの、大阪の人は?
福島:いえ、そんなことないと思いますよ。
安住:そうなの?
福島:はい。別にお正月にラジオ聴いてる人は、言ったら賑やかなものを見聞きしたい人はテレビつけるでしょうし。
安住:そうか!寄席行くしね。外行くし。
福島:初詣もう行ってるでしょうから。
安住:初売り行ってるもんね。
福島:今日、お家でラジオ、MBSにチャンネルまわしてるっていうことは…
安住:しかも福島くんの番組聴こうっていうぐらいだから、相当お正月から暗い人だよね。
福島:誰がそんな(笑)そんな暗い人間じゃないですよ。そんなことないと思いますよ、聴いてる皆さんもね。
常に朗らかでなくちゃいけないことはないっていうのは、私なんとなく安住さんの放送を見てる時に感じていることではあるんですけど。
安住:あっ、そうですか。
福島:えぇ、いっつも明るいわけじゃないでしょ?
安住:そうですね。そうですね、確かに。
「出る素人」
福島:テレビ出てる人ってなんか皆すごく元気で、明るくて、もうハツラツとしている人ばっかりじゃないですか。でも、そうじゃない人もいるべきというか、いるほうが普通なので。
安住:そうですね。やっぱりタレントさんとか芸人さんとかは、どんなに暗いことが自分の身の上にあっても明るく振る舞うっていうのが芸道だとは思うんだけれども、アナウンサーの場合は別に芸人ではないのでそんなに常に明るくっていうことは必要ないかなっていうふうには私も感じてます。
福島:はぁ、そうですか。意図的にそれを別に暗くしているとか、そういうことではなくて、分量調整しているというわけではなくてですか?
安住:そうね。まぁ私たちもね、「出るプロ」というよりも「出る素人」の範疇に入ってるっていうふうに私は感じてるんで、アナウンサーは。なので、自分の気持の赴くままというのが本来の、たぶん筋だろうなっていうふうには考えてまして。それで番組が上手くできればいいなとは考えてますね。
福島:プロでありながら「出る素人」っていうのは確かに…
安住:いや私たちはやっぱり素人の範疇だと思いますよ。
福島:そうですよね。そこを忘れちゃいけない気がしますよね。
安住:そう。だからなんか「上手くなったな」とか好感度ランキングとか本来はあるべきではないと思ってるし。普通にね、素人の集まりで失礼のないように、そして放送局の話す係だという、そういう考え方がいいんじゃないかなっていうふうに思ってますけど。
福島:そこから外れている人っていうのは見てると感じるでしょ?
安住:いやそれは皆さんテレビ、ラジオ聴いててもね。ちょっと外れてるなっていうふうに…まぁ別にでもね、法律で「アナウンサーとは」って決まってるわけじゃないからね。
福島:フフフ(笑)
安住:別に誰がやってもいい話だし。どこまでか?っていう、そういう論議にもなっちゃうけれどね。
福島:そうですよね。
安住:でもね、自分も他人から見るとどうなんだ?っていうのはちょっと置いておいてってことなんだけどね。
福島:そうなんです。その悩みはあるんです。時たま、自分の放送を見た時に、「あっ、こんなこと言って…」みたいな時は。
安住:「自分も同じ穴のムジナじゃないか」
福島:っていう。
安住:わかる。
福島:あります?そういうの。
安住:俺は放送で失敗したら布団で寝ずに、床の上で寝るからね。
福島:へぇ~~、臥薪嘗胆みたいなことですか?
安住:そう!「申し訳ない!」って言って。
福島:フフフ(笑)
安住:でも朝方無意識に布団に入っちゃうんだけどね。
福島:ハッハッハッ(笑)無意識の自分は弱いっていう。
でも、本当にずっとお仕事以外の間はテレビ、ラジオをずっと見聞きして……え?辛いですか、この話?
安住:これ何時間続くの(笑)?ちゃんと放送に有益な収録にしてよ!
福島:これ有益です!こういうのが。
安住:本当?
福島:だって安住さんこういう話全然しないじゃないですか。
安住:だから恥ずかしいよ~。
福島:フフフ(笑)
安住:やだ…///
福島:恥ずかしいんですか?
安住:恥ずかしいよ~。
福島:な、何でですか?
安住:なんか、あれでしょ。そういう「思い」とかは自分の胸に秘めて普通に放送すればいいじゃんっていう感じで、なんでここで…
福島:いや、それは東京ではそうでやってくださいよ。ここはもう楽屋だと思ってくださいよ。
安住:本当?絶対ラジコとかで聴かれるもん。
福島:ハハハ(笑)言いたくないんですね、やっぱりでもそういうのって。
安住:言いたくないけど、やっぱり聞かれると言っちゃうじゃん。しかも、福島くんに聞かれると言っちゃうから。
福島:いや、まぁそれは。
《続く》CBC石井アナについて
この回、濃かったですね。とても面白かった。そして今日はこのラジオがヤバイの特番ですね!